2020.5.28 木曜日

【CBDについて一緒に考えよう】第1回 「CBDってなんだ?」その1

はじめまして。少しだけ自己紹介します。僕は長吉秀夫と申します。職業は作家です。ヘンプ(麻)関係の書籍を、恐らく国内では一番たくさん出しているかもしれません。医療や嗜好、産業や伝統など、様々な角度から、ヘンプのことを本にしてきました。今回は御縁を頂き、CBDについてのコラムをはじめることになりました。皆さんとCBDについて一緒に考えるきっかけになればいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

さて、第一回目は、CBDの概略についてお話します。

CBDの正式名はカンナビジオールといいます。そしてCBDは、ヘンプに含まれている有効成分「カンナビノイド」の中の二つある主成分のひとつです。カンナビノイドにはCBDの他にも、THCやCBGやCBNなど、たくさんの種類があります。100種類以上あるといわれていますが、まだ発見されていないものもあります。さらに、CBDだけを見ても、様々な効果が発見され続けています。どのように効くのかについては別の機会でお伝えしますが、簡単に言うと、CBDに対する受容体というものが、人だけでなく犬や猫、うさぎや馬など哺乳類のからだのあちこちに200か所以上あり、そこにCBDが反応するのです。CBDが「鍵」だとすると、受容体は「鍵穴」だと思うとわかりやすいでしょう。そして、鍵穴にCBDが差し込まれると、いろんな変化が訪れます。その中でも、気分が落ち着いたり、よく眠ることができたりするのが、大きな特徴といえるでしょう。

今、世界中が「医療ヘンプ」に大変注目していますが、そのきっかけになったのが、このCBDなのです。CBDには、小児てんかんの痙攣を治める効果があります。しかも、人体にほとんど副作用がありません。というのも、実は僕たちの身体の中でも、ヘンプの薬効成分と同じ作用をする物質がつくられており、それによって健康が維持されているからなのです。

その話は、次回またしますね。じゃあまた。

長吉秀夫 作家
1961年、東京都生まれ。舞台制作者として、内外の民俗音楽・舞踊やロックと出会い、全国津々浦々をツアーする傍ら、ジャマイカやインド、ニューヨーク、ツバルなどを訪れ、大麻や精神世界、ストリート・カルチャーなどを中心にした執筆を行い、現在に至る。著書に『大麻入門』(幻冬舎)、『医療大麻入門』(キラジェンヌ)、『健康大麻という考え方』(ヒカルランド)『大麻』(コスミック出版)などがある。