2020.7.28 火曜日

【CBDについて一緒に考えよう】第7回「CBDを取り巻く世界情勢」その2

「CBDの歴史」の回でも述べましたが、2018年はCBDの世界情勢を大きく変えた年でした。

2018年1月、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)はCBDをドーピング・リストから外しました。WADAはオリンピックをはじめ、世界のスポーツ大会における規制薬物の基準を決めています。国際サッカー連盟 (FIFA)なども、この基準を受け入れています。これによってCBDは、練習中はもちろん、試合中でも使用することができます。最もシビアであるオリンピック競技でも使用できるほどに、CBDは安全で健康的なものであることが証明されたのです。この規定変更により、同年2月に開催された平昌オリンピック・パラリンピックではCBDが使用されました。特に、パラリンピックでCBDが使用可能になったことは、選手たちにとって喜ばしいことだったでしょう。

その後、世界各国が次々に医療用大麻の合法化に動き出しました。その数は15か国に上ります。お隣の韓国も同年11月に、条件付きながら医療大麻を合法化しました。韓国ではCBDは合法で、現在、CBD入りのコスメや食品が大きなブームとなっています。

同年6月には、世界保健機関(WHO)が、大麻の有効性と安全性を見直しました。見直しの中で、CBDは規制物質リストから外されました。WHOでも、CBDの安全性が認められたのです。さらにWHOは、この科学的な結論と、現在の麻薬に関する国際条約の中におけるCBDや大麻についての見解と矛盾が生じているとして、国連にたいして条約の改正を求めています。国連はWHOの勧告を受け止め、国際条約改定の採択を今年中に行う予定です。

もしもこの条約が改正されれば、世界の動きはもっと加速するでしょう。そしてその波は、近い将来、日本にも訪れると思います。