2020.8.25 火曜日

【CBDについて一緒に考えよう】第11回「CBDは何に効くのか? ひと編」その2

CBDには、様々な効果があります。

僕はCBDオイルを、普段はペンシル型のヴェポライザーで吸っているのですが、よく寝られます。そして、気持ちが落ち着くように感じます。関節痛などの痛みに効くという話もよく聞きます。皆さんは、CBDをどのような目的で使っているのでしょうか。2019年にアメリカで行われた世論調査によると、痛みに対してが40%、不安に対してが20%、不眠は11%、関節炎に対しては8%。以下、頭痛、ストレス、筋けいれんと続きます。

現在、各国で研究が進められている、CBDの主要な効能は、以下です。

 

制吐作用、抗けいれん作用、抗精神障害作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗ガン作用、精神安定(抗不安)作用、抗うつ作用、神経保護作用

 

これらの効果が分かってきたことで、さまざまな症状や疾病に対しての研究がすすめられています。抗けいれん作用は、小児てんかんなどに効果があります。これにより、エピディオレックスなどの医薬品も開発されています。抗精神障害作用は統合失調症に効果があり、研究が盛んです。ドイツでは、CBDは抗精神病薬と同等程度に効果があるのではないかという研究結果が報告されています。また、精神安定(抗不安)作用や抗うつ作用は、不安障害に効果があります。CBDの抗酸化作用も重要です。日常のストレスや老化による身体の酸化は、心血管疾患や脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、関節炎などの疾病を引き起こします。また、ガンとの関連性があるフリーラジカルに対しても抗酸化作用は有効です。CBDの抗酸化作用は、ビタミンCやビタミンEよりも高いことが分かっています。CBDの神経保護作用についての研究も進んでおり、ALS、てんかん、多発性硬化症、パーキンソン病などの神経疾患の予防や進行抑止に効果がある可能性があると言われています。

このように、CBDには様々な効果がありますが、研究途上にあります。研究が進むことで、日常の健康食品としても医薬品としても、もっと多くのひとたちがCBDを使用できるようになるといいなと思います。

参考資料:GreenZoneJapan http://www.greenzonejapan.com「CBDのすべて」晶文社

長吉秀夫 作家
1961年、東京都生まれ。舞台制作者として、内外の民俗音楽・舞踊やロックと出会い、全国津々浦々をツアーする傍ら、ジャマイカやインド、ニューヨーク、ツバルなどを訪れ、大麻や精神世界、ストリート・カルチャーなどを中心にした執筆を行い、現在に至る。著書に『大麻入門』(幻冬舎)、『医療大麻入門』(キラジェンヌ)、『健康大麻という考え方』(ヒカルランド)『大麻』(コスミック出版)などがある。