2021.10.26 火曜日

犬のアトピー性皮膚炎と緊張性興奮の鎮静にCBD 田村達也獣医師

すでにCBDを動物医療にとり入れて頂いている獣医師の先生に、その理由をお聞きしました。

お話を聞いた獣医師の先生:
田村 達也 (たむら たつや)獣医師

木もれ陽動物病院 (こもれびどうぶつびょういん)公益社団法人東京都獣医師会、町田市獣医師会、横浜動物臨床研究会、ハマベッツ研究会、介在動物療法研究会所属

CBDを導入されたきっかけ、またどうやってお知りになられましたか?

茂木獣医師より教えていただきました
今から数年前、ハワイへ仕事で行った際に、現地のペットショップを尋ねると犬用のCBDトリーツが普通に置いてありました。欧米ではメジャーな製品だと知りました。ペット用のおやつやオイルだけでなく、人間用のドリンクも街中のABC store (コンビニ)に陳列されています。

どういった症例に効果があることを期待されて導入されましたか?

犬のストレス性下痢
てんかんの補助薬
アトピー性皮膚炎の補助薬
普段よりセンシティブな犬や猫 (病院に来るとパンティングや流涎があるような)

実際に導入されて効果があるという症例はどんな症例ですか?

犬のアトピー性皮膚炎において、サイトポイントと局所外用でコントロールしているシーズーがいますが、だんだん外用塗布ペースが頻繁になってきて、ステロイド投薬を追加するか悩んでいたところ、CBDオイルを追加で徐々に痒みが減り、外用薬の塗布ペースが著しく減りました。
当院では、犬のアトピー性皮膚炎で、プレドニゾロンの常用が必要な症例は1例もいなくなりました。

あとは、他の犬とは仲良くできるが、人間が苦手な犬で、家族以外の人の接触や、病院に来たりするとよだれを流しはぁはぁしてしまう症例がありました。
まだ日本国内には正規輸入品の犬用CBDがなかったころでしたので、私が個人でハワイで仕入れてきたCBDトリーツを処方した最初の症例だと思います。、落ち着いて診察ができるようになり、オーナーの満足度はかなり高いものでした。
緊張する気性は変わるわけではありませんが、パンティングはなくなり
すでに数年使用しています。

導入されて患畜の飼い主さんの反応はどうですか?

まだ、適応症が私自身見極められていないのですが、ヒットすれば何らかの良い方向への反応があります。そういった場合には飼い主も喜んでくれます。

CBDの使用を貴院ではホームページなどで告知されていますか?

ブログにて公表しています