2024.1.24 水曜日
【症例報告】雑種猫の攻撃性および尿スプレー行動の改善事例
5歳の去勢オス猫のケーススタディを紹介します。この猫は、保護猫として里親に引き取られた際に、先住の同居する猫に対する攻撃行動が見られたため4年前より隔離飼育されており、現在は攻撃対象の猫の匂いがすると尿スプレー行動を繰り返すという問題がありました。
使用したCBD製品:
製品:Treatibles社ヘンプオイル
初期用量:0.3mg/kg/day
増量後の用量:0.5mg/kg/day
治療後の経過:
初期用量使用時:徘徊行動が緩和され、尿スプレー行動の回数が減少。
用量増量後:尿スプレー行動の頻度がCBDオイル使用前と同等まで悪化。
用量を初期用量に戻した後:尿スプレー行動が再び軽減された。
結論:
この症例では、Treatibles社のヘンプオイルが、攻撃性と尿スプレー行動のある猫の行動改善に効果的であることが示されました。特に、用量に敏感であることがわかり、初期用量に戻したことで問題行動が軽減されたことから、CBDオイルの用量調節が行動療法において重要であることが強調されます。しかし、用量を増やした結果、尿スプレー行動が悪化したことは、CBD製品の使用に際して猫の個体差や反応を慎重に観察し、適切な用量を見極める必要があることを示しています。